FC2ブログ

真数千手観音その11 法隆寺と達磨寺

奈良県で真数千手観音といえば思いつくのは唐招提寺の千手観音立像(国宝)ですが
実は近くの超メジャー寺院にも真数千手がおわすのです。
といことで向かったのは斑鳩の里です!
DSC_0806.jpg
目の前に見えてきたのは八角円堂
夢殿ではありません、ここは法隆寺の西円堂です。
ここはなんと拝観料(大人1,500円)を払わなくてもお参りできる無料エリアなのです。
無料といっても侮れません。
鎌倉時代1250年に再建されたものですがもちろん国宝です。
DSC_0822.jpg
連子窓の美しい建物です。
正面から中を拝しますと
中央にどかんと薬師如来坐像がおわします。
奈良時代の脱活乾漆造(国宝)で像高246cmもある丈六坐像です。
量感はとにかく豊かで見ごたえ抜群です。
ですがお目当ては真数千手さん
正面右側の連子窓から中を覗くと
真数千手観音法隆寺1
薬師如来を取り巻く十二神将とは離れて東側にポツンと
いらっしゃいました。
真数千手観音法隆寺2
中はうす暗く、目がなじむまで時間がかかりますが
まったく法隆寺では知られていない千手観音さま
確かに手が一般的な42本ではなく、小さな脇手がいっぱいあります。
通常手の間に差し込まれている感じですが
なかなかの迫力です。
真数千手観音法隆寺3
1,000本はないにせよ500本近くあるでしょうか。
造立当時のものではないと思いますが、こちらも真数千手観音認定です。(真数千手学会:笑)
お像の詳しい説明はないですが、文化財資料によると平安時代の作で
国の重要文化財に指定されています。
法隆寺の仏像としでは、まったく取り上げられることはありませんが
ぜひ、見ていただきたいです。
もちろん、そのあとは法隆寺の素晴らしい仏像を拝しました。

そして
法隆寺の近く、王子町の達磨寺を訪ねます。
DSC_0874.jpg
寺名のごとく、あの達磨(だるま)さんにゆかりのあるお寺です。
聖徳太子が飢えた人に身を変えた達磨大師に出会ったという伝説の場所に建っています。
DSC_0873.jpg
立派な扁額には中央に千手観音、左右に聖徳太子、達磨大師とあります。
DSC_0864.jpg
本堂は近年再建され内部は大変きれいです。
聖徳太子
聖徳太子坐像(重文)
眼光するどい、かなりイケメンのお兄さんです。
DSC_0870.jpg
達磨大師坐像(重文)
こちらは優しい感じの達磨さん
真数千手観音達磨寺1
こちらが今回のお目当ての千手観音坐像
真数千手観音達磨寺2
左右から出る無数の脇手が飛び立つ鳥の羽のようです。
脇手の表現がかなり美しいです。
真数千手観音達磨寺33年
脇手の数は約400本、元々は500本あったようです。
室町期の作で市の重要文化財に指定されています。
現状は約400本しかありませんが、こちらも真数千手認定です。
DSC_0878.jpg
拝観は前もって事前連絡されることをお勧めします。




スポンサーサイト

真数千手観音その10 津山市清瀧寺の御開帳

しばらくの御無沙汰となりました真数千手観音を訪ねる旅です。

平成29年4月9日に岡山県津山市の清瀧寺の33年に1度の御開帳に行って参りました。
期間は4月8日(土)9日(日)の二日間だけという短いものでした。
今回は同時期に開帳となった伊賀の勝因寺と奈良博の快慶展の初日、興福寺、兵庫県太子町の歴史資料館
の斑鳩寺庫裏の仏像展を二日間で回る強行スケジュールとなりました。
2.jpg
清瀧寺は中国道津山インターから北上すること10分くらいにある東寺真言宗の別格本山です。
といっても御住職一家だけで支えられているお寺です。
清瀧寺3
ちょうど、桜が満開でまさに33年ぶりの御開帳をお祝いしている感じでした。
清瀧寺4
立派な回向柱が建てられ秘仏の千手観音様につながっています。
清瀧寺5
本堂に入ると奥に立派な御厨子があり五色の紐が千手観音像様につながっています。
思っていたより大きい!期待感が一挙に上がりました。
清瀧寺6
お顔は通常の十一面ではなく三面を持った二十七面像です。
清瀧寺7
おー!!まさに真数千手!!
脇手が扇のように広がっている。
美しいお姿。
清瀧寺8
迫力ありすぎです!!
清瀧寺9
40本の手はしっかり持物を持ち、小さい手は何重にも重ねられています。
清瀧寺10
清瀧寺11
像は現状は津山市の指定文化財であるが今回の御開帳に合わせて改めて調査がおこなわれ、江戸期当たりの後補はあるが
もともとは平安中期の作であることが確認され、貴重な作例であり今後の文化財指定が楽しみとのこと。
真数千手観音としてはまったく無名であるが、こんなに素晴らしい像に巡り合えた清瀧寺12
千手観音の脇侍として時代を感じさせる天部像が祀られていた。
清瀧寺13
彫りは浅く地方仏師によるものか、いい味を出している。
清瀧寺14
本堂に祀られていた大日如来坐像
清瀧寺15
不動明王立像
清瀧寺16
本堂以外にもいくつかの堂舎があり、祇園堂なる珍しい堂があった。
中を覗くと
清瀧寺17
珍しい牛頭天王像がある。
薬師如来の垂迹像として江戸時代初期に祀られたとのこと。
清瀧寺18
こちらは十王堂
清瀧寺19
金色の地蔵菩薩を中心に十王が祀られていた。
うすいブルーの髪をした奪衣婆嬢が素敵だった。
清瀧寺20
満開の桜の中での予想を遥かに超える素晴らしい御開帳であった。
清瀧寺21




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。